ニンテンドー3DSは、みんなつながる「とてつもないオモチャ」

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20100930/216445/

従来は「特定のソフトを挿していて、すれちがい通信の機能をオンにしている者同士」だけが通信するという限定的な機能だったのですが、3DSではソフトを挿していなくても通信できるよう、大きく進化しました。

 ソフトを挿していなくても通信できるため、例えばAさんとすれ違った時は自動的に「互いのペットを見せ合う」遊びが発生し、続いてBさんとすれ違うと「自動的に格闘ゲームの対戦が発生」して、さらにCさんとすれ違うと「レースゲームのタイムを競い合う」といった遊びが、次々と発生するのですね。その結果は、後でゲーム機を開いた時にゆっくり楽しめる、という仕組みです。

3DSの「すれちがい通信」では、さらに大事な情報もやり取りされます。ほかの3DSユーザーとすれ違うたび、その人が「すれ違う直前にプレイしていたゲーム」の情報が届くのです。100人とすれ違えば、その100人が何をプレイしていたかが分かる、ということです。

Play Station Networkでまさにやりたいことが先に実現されてしまった。

さらには「いつの間に通信」という機能も内蔵されました。

 これはネット環境に接続されていれば、様々なデータが「いつの間に」か届いている、という機能です。例えば、朝に目覚めると、あなたの3DSの中にデータが送られていて、自動的に新作ソフトの体験版が遊べるようになったりする

i-modeのNews配信みたいなものか。
容量が圧迫されない限りすごく便利だと思う。

これは家にいるだけで「自動的にゲーム情報が送られる」マシンです。なおかつ街を歩けば「どんなソフトが流行っているかをキャッチ」できるマシンでもあります。他メディアを頼ることなく、ユーザー同士が情報を収集・発信し、ユーザー同士が巨大ネットワークを構築するためのメディア端末になる、ということなんです。

ゲーム機自体がメディア端末に。
PSPが実現すべきだったこと。


他にも・・・


・シャッターを押すだけで立体写真を撮れる機能
・カメラを利用して、「実際の風景の中に、敵が出てくる」といったAR(augmented reality=拡張現実)を利用したゲームも楽しめる
・カメラで顔を撮影するだけで、自動的にMiiを作成できる機能

今のところは、こういった「ゲームではないけれど、面白いこと」が強化されるのは、今後のゲームの流行の趨勢にピッタリと沿ったものなのだ、ということを理解しておいてください。

これまで、ゲームビジネスは「コンテンツ・ビジネスだ」と言われてきました。しかし、はっきり言っておきますが、それは嘘っぱちです。「いいコンテンツがあれば、勝ち組になる」なんていう時代は、とっくに終わってますからね。

これからデジタル・エンタテインメントの勝負を決めるのは、コンテンツ力ではなく、いわば「サービス力」といった要素です。

これは概ねその通り。
ただ、それでもコンテンツがないと「ゲーム」ではないと思う。
サービス力(コミュニティ形成,情報端末,3Dなど)に対応した「コンテンツ」が重要になってくるはず。


もちろん、そのコンテンツを活かすためのプラットフォームを、ハードが有していることは前提条件となる。
そう考えると、やはり任天堂3DSはすごいハードだと思う。